私たちがご支援しているのは、無理なく回り続ける形をつくることです。
一時的に売上が伸びても、無理をして取った仕事は、どこかで誰かが割を食います。値引きで数を追えば利益が残らず、来月には手が回らなくなる。集客だけを増やせば、対応しきれずに質が落ちる。そうやって崩れていく形を、いくつも見てきました。
根本から課題を解く支援は、成果が出るまでに数か月、施策によっては年単位かかります。そのあいだ、私たちが何を大事にして、どう判断するのかが分かっていれば、提案の意図が読みやすくなり、進めるか見送るかの判断も早くなります。
このページでは、まず土台にある考え方を、次にそれを実際の支援でどう守っているかを7つに分けて、事例とあわせてお伝えします。ご依頼を検討される際の判断材料になれば幸いです。
5方よしで、設計する
支援の方向を決めるとき、私たちが確かめているのは、関わる全員に利益が残る形になっているかどうかです。買い手よし。届く先よし。売り手よし。働き手よし。そして、社会よし。これを、5方よしと呼んでいます。
理想を掲げているように見えるかもしれません。ただ、この形を設計するのは、そうしないと事業が回らなくなるからです。損をしていると感じ続けた相手は、買い手なら契約を終え、買った人なら2度目を買わず、働く人なら辞めていきます。そのたびに集め直し、採り直す費用がかかり、いずれ追いつかなくなります。
実際、どこかが欠けて回らなくなった形を、いくつも見てきました。フォロワーは伸びたのに売上が1円も立たなかったSNS運用。商品が固まらないまま集客して、評判とともに売れなくなった商品。受注は増えたのに現場がこなしきれず、仕上がりが落ちていった会社。削られた場所が違うだけで、回らなくなることは同じです。
| 5方 | だれに | 私たちが確かめること |
|---|---|---|
| 買い手よし | クライアント | 支払った費用に対して利益が増えたか。社長がマーケティングを一人で抱えなくてよくなったか |
| 届く先よし | クライアントのお客様 | 商品を買った人、お店に来た人が満足しているか |
| 売り手よし | 私たち | 新しい手法を自社で先に試せるだけの利益が残っているか |
| 働き手よし | 一緒に働く人 | 報酬、感謝、やりがい、成長の機会が届いているか |
| 社会よし | 社会 | 広めているのが、買った人に得が残る商品やサービスか |
私たちが広めるのは、買った人に得が残る商品やサービスに限っています。広める力は、広めるものが何であっても同じように働くからです。また、報酬を下げてお引き受けすることもしません。そのときは楽になっても、翌月に手をかける余裕がなくなり、支援が薄くなるためです。
5つがそろうと、事業は自然と推進していきます。お客様が満足すれば紹介が起きて、集客の費用が下がる。利益が残れば投資ができて、サービスの質が上がる。働く人が報われれば、お客様の満足がまた上がる。私たちが「無理なく回り続ける」と呼んでいるのは、この状態のことです。
一般的な制作会社・Web支援会社との違い
いちばんの違いは、仕事の起点です。制作会社は「作る」と決まってから、広告代理店やWeb支援会社は「広告を回す」「SEOをやる」と決まってから、仕事が始まります。私たちは、その手前の「どの手段に、いくら使うか」を決めるところから引き受けます。
どちらが良いという話ではなく、仕組みの違いです。制作費で成り立つ会社は作ることを、広告の手数料で成り立つ会社は広告を続けることを、提案しやすい構造になっています。私たちは毎月のご予算の中で使い道を入れ替える形なので、どの手段をお勧めしても、私たちの売上は変わりません。
| 比べる点 | 一般的な制作会社 | 一般的な広告代理店・Web支援会社 | バリューインクリース |
|---|---|---|---|
| 仕事の起点 | 作ることが決まってから | 担当する手段が決まってから | どの手段に、いくら使うかから |
| 売上の立ち方 | 制作費 | 広告費の手数料、月額の運用費 | 月のご予算。中身は毎月入れ替える |
| 見る数字 | 納品物の出来、アクセス数 | クリック数、検索順位、CPA | 成約と費用対効果。必要なら決算書まで |
| 始め方 | まとまった初期費用 | 最低出稿額や最低契約期間 | 月5万円から。初期費用なし、最低契約期間なし(広告運用のみ3ヶ月) |
| 引き受ける範囲 | サイトまで | 担当する手段まで | 集客から、採用、業務効率化まで |
| 窓口 | 営業と制作の担当が分かれる | 担当者が替わることがある | 代表が最初から最後まで |
中でも、ほかではあまり見かけないのは次の二つです。
- ご予算の使い道を、毎月見直すこと。前の月の数字を見て、今月は記事、来月は動画、というように、その時点で一番効くものにご予算を振り向けるようご提案します。
- 集客のその先まで、同じ相手に相談できること。集客が回り始めると、人手不足や手作業が次の困りごとになります。採用支援や、給与計算にかかる時間を月約10時間から約30分に減らした例もあります。
私たちが得意なご依頼
私たちが得意なのは、売上を上げること、利益を増やすこと、コストを減らすことの3つです。
| 得意なこと | 主な打ち手 | 支援実績 |
|---|---|---|
| 売上を上げる | 集客、ホームページの改善、商品やサービスの提案 | 尾山台様:月の問い合わせ7件→37件、2023年は前年比で売上25%増 |
| 利益を増やす | 費用対効果の合わない施策をやめ、効く施策にご予算を寄せる | 開業支援の会社:コンサルティングを商品に加え、契約数が前年度の2倍 |
| コストを減らす | 手作業の仕組み化、業務効率化 | 軽貨物の運送会社:給与計算が月約10時間→約30分 |
ご一緒することが多いのは、年商で数千万円から数億円くらいの会社です。次のようなご依頼で、このページに書いたやり方が生きます。
- 社内にマーケティングの担当がおらず、社長が営業や現場と並行して集客のことも考えている
- 広告もSEOも試してみたが、何から手をつければいいのか分からない
- ホームページはあるが、問い合わせにつながっていない
- 問い合わせはあるが、成約や利益につながっているのかが見えない
- 集客だけでなく、その先の採用や社内の手作業まで、まとめて相談したい
- 大きく資金をかける前に、小さく始めて効果を確かめたい
社長ご自身が判断に関わり、事業の強みや現場のことを話していただけると、成果につながりやすくなります。
私たちが向いていないご依頼
体制は小さく、代表が窓口を担っています。そのため、次のようなご依頼には向いていません。
- 大規模なサイトを、短い期間で、多人数のチームで作りたい
- デザインの表現力そのもので勝負するサイトを作りたい
- 社内にマーケティングのチームがあり、作業の手だけが足りない
- やりたい施策が決まっていて、それが今やるべきかの確認は要らない
こうした場合は、専門の制作会社や代理店のほうが合うことが多いと思います。
こうした違いの土台にある決めごとを、次の7つにまとめています。
1. 部分最適より、全体最適
一つの施策の数字ではなく、事業全体が良くなっているかで判断します。
数字は、次の段階につながってはじめて意味を持ちます。
- アクセスが集まればいいわけではありません。その後、問い合わせにつながっているか。
- 問い合わせが増えればいいわけではありません。その後、成約につながっているか。
- 成約が増えればいいわけではありません。かけた費用に見合っているか。
検索順位や広告のクリック数など、一つの段階の数字だけを良くしても、次につながらなければ事業の成果は変わりません。これが部分最適です。
そのために、三つの目を使い分けています。
| 目 | 見るもの | たとえば |
|---|---|---|
| 鳥の目 | 事業全体を高いところから見る | お客様の流れのどこで止まっているのか。知られていないのか、選ばれていないのか、買った方が戻ってこないのか |
| 虫の目 | 止まっている場所を近くで細かく見る | ページの一文、問い合わせフォームの項目、商談での説明の仕方 |
| 魚の目 | 流れを読む | 検索や市場の動き、季節の波、競合の変化が、これからどちらに向かうか |
鳥の目で場所を絞り、虫の目で原因を確かめ、魚の目で打つタイミングを判断します。
見る範囲はマーケティングの中だけではありません。集客を増やしても、商品の利益率が低ければ手元には残りません。人が足りていなければ、受注を増やしても回りません。必要があれば、商品の構成や社内の仕組みまで含めて見ます。
支援実績
開業支援の会社から、受注を増やしたいとご相談をいただきました。広告やLP、検索対策はもちろん整えました。そのうえで、代表ご自身の現場経験がサービスに活かされていないことに気づき、開業後の売上づくりまで半年間伴走するコンサルティングを商品に加えることをご提案しました。セミナーと個別相談への流れも設計し、契約数は前年度の2倍になっています。
一箇所だけを大きくするより、全体を見て、いま一番効く場所を探すほうが、結果的に速いと考えています。
2. 定性より、定量
判断の材料は、数字です。
デザインが良くなった、雰囲気が変わった、では成果を測れません。見るのは、アクセス数、直帰率、CVR、問い合わせ件数、CPC、CPA、成約率、リピート率、LTV、粗利率など。施策によって、どの数字を追うかは変わります。アクセス解析が入っていなければ、まずその設定からご一緒します。
そして、何がどう変われば成果と言えるのかを、先に決めておきます。基準を先に置くことで、増えた数字を後から都合よく解釈せずに済みます。成果をお伝えするときも、実際に出た数字だけを使います。
支援実績
| お客様 | 追った数字 | 結果 |
|---|---|---|
| カービューティープロ尾山台様(車のコーティング) | 月間の訪問者数、問い合わせ件数 | 訪問者300人→3,900人、問い合わせ7件→37件(2022年8月→2024年5月) |
| HEACON LABO様(レコーディングスタジオ) | 検索順位、問い合わせの中身 | 「福岡 レコーディングスタジオ」で検索1位を1年以上維持 |
| 軽貨物の運送会社 | 給与計算にかかる時間 | 月約10時間→約30分 |
3. 利益から逆算した提案
売上ではなく、利益から考えます。
売上が増えても、利益が減ることはあります。値引きして数を増やせば売上は伸びますが、単価が下がったぶん、手元に残るお金は減っているかもしれません。広告費をかけて集客を増やしても、増えた粗利が広告費を上回らなければ、やらないほうがよかったことになります。
ですから、必要に応じて決算書まで拝見します。粗利率、固定費、資金の余裕。そうした前提によって、打つべき手は変わります。かけた費用に対してどれだけ返ってくるか。その計算をしたうえでご提案します。
支援実績
尾山台様では、問い合わせが増えた結果、2023年は開業以来最高の年商となり、前年比で売上が25%増えました。
4. 特定の施策に、とらわれない
必要なものだけをご提案します。
私たちは、ホームページ制作、LP制作、SEO、広告運用、YouTube、メルマガやLINEの構築、セミナー設計と、ひと通りの打ち手を持っています。特定の手段に依存していないので、どれを勧めるかをフラットに考えられます。
だからこそ、この施策は今のあなたには要りません、と正直にお伝えできます。
たとえば
- 広告のご相談でも、来た人が問い合わせまで進めないサイトなら、広告より先にホームページを直すようお勧めします。
- 名刺代わりのページがあれば十分な会社には、今は作り直さなくていい、AIや作成ツールで十分です、とお伝えします。
- システムを作るより既製のツールで足りるときは、そちらをお勧めします。
5. スモールスタート
小さく始めていただけます。
まず一番効きそうな小さい一手から始めて、成果を確かめながら広げていく形でも構いません。初めの数か月で「この会社に任せて大丈夫か」を確かめてから、投資を増やすかどうかを判断していただけます。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 毎月のご予算 | 月5万円から |
| 初期費用 | かかりません |
| 最低契約期間 | なし(広告運用のみ最低3ヶ月) |
| 小さい依頼の例 | SEO記事1本3万円から、顧客インタビュー記事・動画1本4万円から |
サイト全体を作り直したほうがよい場合など、まとまった規模になることもあります。その必要があると判断したときには、理由をお伝えしたうえでご提案します。
6. 生涯の伴走
納品したあとも、ご一緒します。
ホームページは公開したところから、数字を見て直す仕事が始まります。作って終わりではなく、毎月、ご予算の範囲でその月にやることを決め、効いていれば続け、効いていなければ使い道を変えます。相談から提案、毎月のやり取りまで、代表の工藤が窓口を担当します。
集客が回り始めて、人手が足りない、手作業が追いつかないという困りごとが出てきたときは、採用や業務効率化もお手伝いします。事業の段階が変わっても、同じ相手に続けて相談できる形です。
支援実績
尾山台様とは2022年からご一緒しています。サイトのリニューアルのあとも、検索対策や新しい集客のご提案を続けています。
これは結果の保証ではなく、私たちがそのつもりで臨む、という表明です。
7. 事前リスクの周知
都合の悪いことも、先にお伝えします。
この施策にはこういうリスクがある。この業態では効きにくい。想定どおりにいかない可能性がある。そうしたことも、ご提案の段階でお話しします。
たとえば
- 医療に近い領域の検索対策では、クリニックのサイトが上位を占めていることがあります。発信元の信頼性が重視されるため、同じ土俵で戦うのは簡単ではありません。
- 検索対策やサイトの作り直しは、1〜2ヶ月で大きな成果が出るものではありません。そうした前提でご依頼をお考えの場合は、着手する前にお伝えします。
- SNSの日々の投稿の代行や、他の制作会社への指示出しなど、お引き受けしていないことも、先にお伝えします。
やるかどうかを決めるのは、クライアントご自身です。判断に必要な材料が欠けた状態で決めていただくのは、不誠実だと考えています。
ご相談について
この7つは、どれも「無理なく回り続ける形」をつくるための決めごとです。この形を、クライアントと一緒に作ることが、私たちの仕事だと考えています。
ご自身の場合に当てはまるかどうか分からないときは、今の状態をそのまま見せてください。現状を見たうえで、正直にお伝えします。無理な営業はしません。

