私たちの考え方

私たちは事業課題をワンストップで解決し、無理なく長期的に回り続ける事業を作る支援を行っています。

前提として根本的に課題を解決するための支援は、成果が出るまでに一定の時間がかかることがほとんどです。仮に革新的な打ち手で大きな成果を出せたとしても、それは一時的なドーピングにすぎず、時間が経てばいずれ同じ課題に直面します。

そのため、無理なく、長期的に回り続ける形の事業を作るには数か月、施策によっては年単位でご一緒することになります。

その間、私たちが何を大事にして、どこで線を引いているのか、どういう基準で判断するのかが分かっていると、様々な局面で提案の意図が読みやすくなり、進めるか見送るかの判断が早くなります。意見が分かれたときにも、どこに立ち戻ればよいかがはっきりします。

ご依頼を検討される際の判断材料になれば幸いです。

5方よしで、設計する

私たちが支援の戦略や方向性を設計するとき念頭に置いているのは、関わる全員に利益が残る形になっているかどうかです。これを、5方よしと呼んでいます。

買い手よし。届く先よし。売り手よし。働き手よし。そして、社会よし。

5つすべて、と聞くと、理想を掲げているように見えるかもしれません。ただ、この形を設計する理由は、そうあるべきだから、というよりも、そうしないと事業が健全に回らなくなるからです。

関わる相手が、「損をしている」と感じ続ければ、買い手なら契約を終え、買った人なら二度目を買わず、働く人なら辞めていきます。そのたびに、新しいクライアントを探し、新しいお客様を集め、新しい人を採用して育て直すことになります。

どれも、いまいる相手に続けてもらうより、費用も時間もかかります。

どこかのタイミングで抜けていく数に、集め直す数が追いつかなくなり、事業が存続できなくなってしまう。だからこそ私たちは「5方よし」を心構えではなく、事業が続くための条件だと捉えています。

どこかが欠けて、事業が回らなくなった形を、いくつも見てきました。

ある会社は、SNSの運用を外部に任せて、フォロワーを順調に増やしていました。数字は伸びていましたし、ご本人も納得して続けていました。ただ、伸びていたのはフォロワーであり売上ではなかったため、蓋を開けてみれば1円も売上がないまま終わりました。支援する側には報酬が入り、支援を受ける側には利益が残らない形です。

別の会社は、商品の中身が固まらないまま、集客に力を入れていました。短期的にはよく売れましたが、買った人の評判が広まるにつれて、売れなくなりました。売る側と支援する側は一時的に潤い、買った人が損をする形です。

集客が増えたのに、現場はそのまま、という会社もあります。受注は増え、売上も伸びたものの、対応する人の負担が増え、一件ごとの仕上がりが落ちていきました。働く人が削られる形は、買った人の満足を通して返ってきます。

私たち自身が削られる形も同じです。報酬を下げてお引き受けすれば、そのときの負担は軽くなります。ただ、翌月に手をかける余裕がなくなり、支援が薄くなります。

削られた場所によって、回らなくなるまでの時間と、その現れ方が違うだけで、回らなくなることは同じです。だから、5つが同時に成り立つように設計を考えるところから始まります。案件によって力の入れどころは変わりますが、どれかを削って別のどれかを立てる、という形は取りません。

買い手よし

私たちの商品やサービスを通じて、直接のお客様であるクライアントに満足していただくことです。

支払った費用に対してどれだけ利益が増えたか、が最重要であり、採算が合ってはじめて、お役に立てたことになります。そのうえで、やり取りが丁寧だった、対応が早かった、といったことも大事にしています。

マーケティングのことを、社長が抱えなくてよくなる状態も、ここに含めています。マーケティングの担当がいない会社では、集客も営業も、社長が一人で考えることになります。

その部分を、私たちが引き受けます。空いた時間を、商品力を磨くことや、お客様に喜ばれることに使っていただきたいと考えています。それがそのまま、その先のお客様にも届いていきます。

届く先よし

そして、クライアントのその先で、価値を受け取るお客様まで満足していただくことです。商品を使う人、お店に来る人、サービスを受ける人。呼び方はさまざまでも、私たちの仕事が最後に届く、一番遠くにいる人たちのことです。

私たちの仕事が最後に届くのは、この人たちです。クライアントの売上や集客が増えるというのは、この届く先のお客様が動いたということです。ここが動いてはじめて、クライアントの満足も続いていきます。だから私たちは、問い合わせが増えたかどうかと同じように、その先のお客様が満足しているかどうかも、設計に含めています。

売り手よし

私たち自身の事業に、利益が残ることです。

利益が残っていれば、クライアントによりよいサービスを届けるための先行投資ができます。新しい手法を自社のサイトや発信で先に試して、効くと分かった施策だけをご提案に載せる。事例をまとめて、次にご相談いただく方の判断材料にする。体制を整えて、一社ごとにかけられる時間を増やす。どれも、利益が残っているからできることです。

利益が残らなければ、先行投資ができず、サービスの質を磨けなくなります。赤字が続けば、事業そのものが続けられなくなります。その際にご迷惑をかけるのは、ご一緒しているクライアントです。進めていた施策が途中で途切れ、別の相手を探し直していただくことになります。

そうならないために弊社にも利益を残す設計にしています。

働き手よし

私たちと働く人が、正当に報われることです。報われる形は、いくつかあると考えています。仕事に見合う報酬を受け取ること。クライアントからの感謝が本人に届くこと。自分の力が誰かの役に立っていると分かる、やりがいを感じられること。そして、仕事を通じて能力を発揮し、成長していけること。報酬の分配だけでなく、感謝、やりがい、成長の機会が一人ひとりに届く流れまでを設計していきます。

社会よし

事業や雇用を通じて、社会全体の豊かさに寄与することです。

私たちが得意とするマーケティング支援は、ものを広める仕事です。技術や商品があっても、それを知る手段がなければ、必要としている人には届きません。私たちの仕事は、その間を繋ぐことです。

広める力は、広めるものが何であっても同じように働きます。ですから、私たちが広めるのは、買った人に得が残る商品やサービスに限っています。買った人が損をするものを広めれば、手を貸したぶんだけ、損をする人が増えることになるからです。

お金が回ることも、社会の豊かさのひとつです。支援した会社の売上が伸びれば、人を雇い、取引先に発注し、そのお金が別の誰かに渡っていきます。私たち自身も、事業が育つぶんだけ、働く場所を増やしていきます。

ただ、豊かさはお金だけの話ではないと考えています。作っている人が正当に報われて、必要としている人がそれに出会える。そういう状態が増えていくことのほうが、私たちの仕事に近いところにあります。

この「5方よし」が設計できると事業は自然と前に進み、大きくなっていきます。

お客様が満足すれば、紹介が起きて、集客の費用が下がります。利益が残れば、投資ができて、サービスの質が上がります。働く人が報われれば、仕事の質が上がって、お客様の満足がまた上がります。

私たちが「無理なく、長期的に回り続ける事業」と呼んでいるのは、この状態のことです。この形を、クライアントと一緒に作ることが、私たちの仕事だと考えています。